2011年6月29日水曜日

夏っぽくなって来ました。

今日は(いや、厳密には昨日になってしまいましたが)、夏らしい一日でしたね。私は家でする仕事なのであまり外には出ないのですが…。
部屋の中でも汗だくだったし、空気が夏の香りがしています。夕方に買い物に出かけたら、スーパーのクーラーにみなホッとしているかのような表情の主婦が多かったような…。
冷凍食品のコーナーは特に涼しいですね。^^;

私は『幸せを呼ぶ仏像めぐり』が無事に発売されてから…なんか荷下ろし鬱というか…行者として情け無いのですが…そんな感じだったりします。

本の制作中、どれくらい書籍と資料とノートと格闘しただろうかと、今日は使った資料を整理しながらそんな事を思い起こしていました。
どんなに理屈でアウトラインを描こうとしても描けなくて、結局点と点をつないで紡ぎ上げて行くのは『祈り』だったのです。

自分が慣れ親しんだ漫画の描き方では描き進む事が出来ず…。

きっと私がもっと素直な人間だったら…違ったのかもしれないけど。
でも、漫画家として面白さにこだわりたかったし…。1尊につき2ページという限られた空間で何を描くか悩んだり。

たった一冊の本なのだけど、私に取っては本当に行者としても漫画家としても主婦としても母としても 未熟でヘタレな自分を遺憾なく自分の前にさらけ出す事になったのです。認めざるおえないというか、そうなんだから仕方がないのでした。

でも、仏さまの本だからと言って何としても良い本に描き上げたいという欲だけが膨らんで行ったのです。

…でもね、私が今、経験から思うに良い仏さまの本って、『自分」がいくら努力しようが描けないのですよ。 『自分が』っていう『我』が無くならない限り…。
これって『祈り」と同じなんですよね。

結局私の『我』がむくむくと頭をもたげている間は、私のペンはピタリと止まって進まなくなっていたのだと今はそんな風に思えるのです。

 漫画家って『我』が強い人の方が圧倒的に多いと思うのですが、私も強烈に『我』の強い人間としてジレンマに苦しんだわけです。

何かひとりごとと言うより、ヘタレ独白になって来たので、今日はこの辺で…

暑さの中、皆さんご自愛ください。^^

2011年6月28日火曜日

サイトを作ってみた

現実には、ほとんど旦那に頼って作っていただきました。
…このようなサイトでも結構手間がかかりました。私はアバウトな性格、旦那は完璧主義者、両者の話し合いはなかなか難航します。

私「あ、そんな感じでいいんでは?」

旦那「え?変だよこれ?!こっちの方が良くない?」

私「あ、それでもいい感じ」

旦那「どっちなんだよー!」

私「どっちでもオッヶー。」

旦那「怒!!」

ってな感じです。ごめんなさい、旦那さん。


話し変わってこの本の制作は本当に長い時間がかかりました。
ひょんな事から、仏さまのご本を制作させて頂くご縁を頂いてとっても感謝感激でありがたい事なのですが、…私自身の問題も多く、実は制作は難航したのでした。

よく漫画の制作では、「漫画の神が降りて来るのをひたすら待つ」とか言いますが。
私は制作時間を読むのがとても苦手な作家なんですねぇ。あらためて実感しました。

でも、今まで日刊紙の4コマも、月刊誌も、新聞で取材漫画を週刊で描いていた事も有り、その時はちゃんと〆切に合わせて描いていたので(そりゃそうだ!)、自分がそんなに時間オーバーして描けなくなるとは夢にも思っていませんでした。

良い本を作りたい。その為なら儲けは度外視だ…。そんな風に私の中では、何か特別な意識が膨らんでいました。自分が何か出来そうな気がしていたんですよね、この頃は。…今、本が出来上がって思う事は、私は個人では何も出来なかったと言う事を思い知らされる事になりましたが…。

企画編集の土倉さんが、企画を通してくださったのが、一昨年の冬でした。
それから内容を煮詰めて、山本貴嗣先生に各尊の1ページ目の作画協力をしてもらう事になって
土倉さん、山本先生と私で打ち合わせをしたのが、去年の2月1日でした。
新百合ケ丘駅の近くにあるビルの中のOBという何もかもがビックサイズの喫茶店で、窓の外は雪が降っていました。

1〜2ヶ月もあれば出来るだろうと、そんな風に思っていました。
それがその後1年4ヶ月も経ってからの発売になろうとは、その時は露程も考えてはいませんでした。

この本の制作はそんな風に始まったのでした。

(また、ちょこちょこと時間を見つけて独り言を書きますね。^^)