2016年3月7日月曜日

夢うつつの不思議ー毘沙門様の絵

「仏さまカード」の毘沙門天さまの絵は信貴山の毘沙門天さまがモデルなんです。

実は私が「幸せを呼ぶ仏像めぐり~仏さま神さまキャラクター帳~』を描く時に訪れたのが信貴山でした。ちょうど十二年に一度の毘沙門灌頂がありました。
その時、脳裏に色濃くイメージされたのが「仏さまカード」の毘沙門さまの姿に反影されています。

では、『幸せを呼ぶ~…』の方の毘沙門さまの絵はどうなったのか…というとですね~。
実は東寺の兜跋毘沙門天さまのイメージなのです。

どうして、『幸せを呼ぶ~…』の方で信貴山の毘沙門さまのイメージで描かなかったか…というとですねー。ちょっとだけ不思議な話があったのです。

友人と3人で信貴山の毘沙門さまにお参りした後、宝山寺をお参りして京都のお寺をいろいろとお参りして、東寺を半分お参りした所で時間が無くなり仁和寺の御室会館(宿坊)に泊まりました。

疲れていた我々は、窓のカーテンというか障子を閉めずに眠ってしまいました。

そして夜中に私はふと目覚め、窓を見て驚きました。
窓の外に、仏像がたくさん見えたからです。
その中でも、明王のような忿怒の相でありながら、何か凄く端正で綺麗なお顔立ちのお姿が深く印象に残りました。

しかし、暗い外が部屋のナツメ球(蛍光灯などに付いている暗いオレンジのr小さな明かり)が付いている室内からくっきり見えるのも変だと思い、部屋のカモイとかに仏像のレリーフか何かが飾られていてそれが窓に映っているのかもしれないと思い、自分がいる部屋をぐるりと見回しましたが、それらしいものは何もありません。
そこで私は部屋の外の中庭かなんかに、仏像がいっぱい置いてあって夜中はライトアップされているんだろうと思いそのまま眠りにつきました。

翌朝目覚めるとすぐに窓に目をやりましたが、何も無かったのです。
ああ、夢だったのかと思い、その日もお参りに行きました。

ところが、びっくりしたのはそれからでした。

東寺の兜跋毘沙門天のお姿が、夢の中の窓に映っていた一番印象的なお姿と全く同じだったからです。

しかし、それだけでは終らず、家に帰ってから少し日にちが経ってからのことです。
『幸せを呼ぶ~…』は各尊に1枚づつ劇画調の仏さまのイラストを友人の山本貴嗣先生と協力して描かせて頂いていたのですが(私は顔を描き直すだけでしたが…^^;)、その山本貴嗣氏から電話が来たのです。
「今、古い海外の写真集の資料を整理していたらバッと開いたページに仏像が出ていて、その仏像が凄く印象的な気がするから、ちょっと見てくれる?」(多分こんな会話だったと思います)

と言うことでFAXが送られて来て…見たら…。

東寺の兜跋毘沙門天さまの写真でした。

これはもう。
『幸せを呼ぶ~…』では毘沙門天さまは兜跋毘沙門天さまのイメージで
描かせて頂こうと言うことになりました。

そして、「仏さまカード」の毘沙門天さまは信貴山の毘沙門さまのイメージになりました。


パステルっぽい画像が「仏さまカード」の画像です。





(『仏さまカード』じゃこめてい出版 『幸せを呼ぶ仏像めぐり』二見書房 ) 

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