2016年2月19日金曜日

華はあくまでも自分の中に…

聖観音さまは左手に蓮華のつぼみを持っていて
それを右手の親指と人差し指で花びらを少し開こうとしている姿です。

その蓮華の花…あなたの心の中にあるんです。

人生はもしかしたら、この華を咲かせるためにあるのかもしれません。

蓮華は泥沼の中で萌芽して泥の上で泥に染まらない美しい華を咲かせます。

言ってみれば、人生も心も泥沼なのが当たり前なのかもしれません。

だって泥沼が無いと、蓮華は育たないし華も咲かせる事が出来ないからです。
泥沼が濃くて深い程きっと蓮華を育てる栄養があるのです。

そうなってくると…艱難辛苦の多い人生を歩んだ人が咲かせる蓮華は美しいという事なのかもしれません。

でも、苦しみを避けようとしてもがいていると、
泥沼の栄養は吸収出来ないようなんです。

泥沼の中にいる事を認め、そこからどんな栄養を受けとれるかが大事なのです。
泥を栄養と認めた時、初めて栄養を受けとれるのです。

泥(つらい現実)を、泥沼(環境や関わる人々など)のせいにしてしまわない事なんです。

泥(つらい現実)はあなたの華を咲かせる為にだけあると言っても過言じゃありません!

だからこそ、『自分が何を受けとれるか』だけが問題なのです。

でもねぇー、アイツ解せねぇ!…とか…バカにしてる!…とか…許せん!…とか…この状況をどうしたら…とか…自分が勉強になってもアイツも学ばせなきゃ気が済まない…とか…
っていろいろ心から噴き出して来ますよねぇ、、、、

実はね、これらは心の中から断捨離するべき心のゴミクズなんです。

自分以外のものに対する批判や烙印を押すのは、自分の心の蓮華が咲いてからにしましょう。…きっと心の蓮華が咲いたら、さらに そんなことはしないと思いますが。

あらゆる状況、あらゆる人との摩擦、自分に取って苦しく痛い事は、
自分がそれを学びとして受けとる事が出来るかどうかだけ…が問題なのだと思うのです。

そうすると…「痛み」は「仏さまの優しさ」に変わり
心の中の蓮華のつぼみが少しずつほころんで行くのです。




あなたの綺麗な蓮華を咲かせましょう



……私もがんばります。













画像は、じゃこめてい出版から発売された
「仏さまカード」(解説、文章:高家寺住職 北川宥智/絵:尼僧漫画家 悟東あすか)
全48枚の中の…
聖観音菩薩…心の蓮華を開花させる菩薩です。

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